天才醤油少女カオリ

■ストーリー

第一部 カオリ登場編

カオリが醤油で様々なトラブルを解決していく、別名人情編。
最初はあんまりバトルがなかったんだよね。


第1話 「登場!醤油少女カオリ」

常磐高校の二年生、島岡祐介が学校に行く途中、曲がり角で、向こうから走ってきた女の子と激突する。女の子は立ち上がり、口にくわえていた小さい醤油瓶を手に持つと、「ごめんなさい。けがはなかった?」と祐介声をかける。優しい声醤油瓶に圧倒された祐介は何も言えずに女の子が去っていくのを眺めていた。

 その日、学校のホームルームで転校生が紹介された。それはまさに朝、醤油瓶をくわえていた女の子だった。彼女の名前は溜 カオリ。転校前は富士の樹海のお寺で修行をしていたアヴァンギャルドな美少女だ。

 祐介は自分の隣の席に座るなり、小脇に抱えていたペットボトルの醤油をグビグビ飲み干すのカオリを見て、ただ者ではないと直感する。

 その日、常磐高校では不可思議な事件が起こる。学校の水道という水道から醤油が出、さらにプールの水まで醤油に変わっていた。カオリが転校前日にわざわざ学校の貯水槽の水を醤油と入れ替えていたのだ。カオリは転校初日で停学処分になった。


 

 
第3話 「解決!醤油嫌いのお坊ちゃま」

老舗醤油蔵「溜家」の主人、溜 功二やは古くからのお得意様、初島電機の初島会長から、相談を持ちかけられる。初島会長のが大の醤油嫌いでそれを克服して欲しいというのだ。

 それを横で聞いていたカオリは醤油嫌い克服を会長に約束する。「まかせて、きっと醤油がゴクゴク飲めるようになるわよ!」

 そう請け負ったカオリは、近所の植物園から果物を盗み、トロピカルフルーツフレーバーの醤油を作り、初島会長の孫に飲ませる。

 会長の孫は、口当たりの良い醤油を一気に飲み干すが、塩分の過剰摂取で昏倒してしまう。初島会長は孫の大事に激怒するが、カオリは会長にもトロピカルフルーツフレーバーの醤油を飲ませ、昏倒させ一件落着。二人の死体は鳥辺山へ打ち捨てられた。


 

第7話 「豪放!広島から来た少女!!」

常磐高校に転校生がやってきた。広島からきた少女、山城いぶき

「わしゃーいぶきじゃ、よろしゅうたのむわ。京都のことは何にもわからんが、いろいろ教えてくれや。」

言葉遣いは荒いものの、アイドル並にかわいいいぶきは一躍クラス男子の人気者になる。カオリもかわいい転校生美少女という立場で人気者になりかけたのだが、いかんせん醤油のことしか頭にない変わり者だったため、アイドルの座につくことはできなかった。クラスの男子に「今度こそは」の想いがみなぎっていたのだ。

 しかし、彼女もただものではなかった。いぶきは常にオタフクソースを持ち歩き、学食の鉄火丼にオタフクソースをかける、うどんもツユを捨て新たにオタフクソースのツユを作りソースうどんにしてしまうなどの暴挙に出た。

「オタフクは広島の心じゃけぇ。あたりまえじゃ。」

そう、いぶきはかわいいもののオタフクソースのことしか頭にない変わり者だったのだ。カオリと同じキャラクターであることに気づき一気にテンションの下がる男子生徒。

そんな中、学食のお好み焼きのソースをよけ醤油をかけて食べるカオリを見て、いぶきは激怒する。

「わりゃあ、喧嘩うっとんのかぁ!」
「喧嘩を売っているのは、そっちじゃない!鉄火丼にソースなんてキチガイ沙汰だわ!」
(注:この箇所の表現が問題となり、掲載誌回収騒ぎがおきました。)

「よっしゃ、そこまでいうなら勝負じゃ!わしんソースときさんの醤油の味勝負じゃ」
「後悔しないでよ!」

険悪な空気に戸惑うクラスメイト。カオリがオタフクソースを、いぶきが醤油を舐める。わずか舐めただけで二人は笑い出した。二人の醤油とソースどちらもLSD(幻覚剤)入りだったのだ。二人とも相手を洗脳するつもりで、特別製の調味料を出したのだった。

「ハハハハハ。カオリか。きさん、おもろいやっちゃのう。」
「あなたもね。いぶき」

お互いに通ずるものを感じた二人は固い握手を交わすのだった。ここに調味料を越えた友情が生まれた。クラスの男子は夢破れすごすごと引き下がっていった。


 
第8話 「感動!想い出の醤油!」

溜家に老婆が現れた。「昔、疎開先の男の子が舐めさせてくれた白い醤油を見つけだしてほしいという。」

何十年前もの記憶、さらに白い醤油という無理難題にさすがの溜 浩二も頭を悩ます。それを横で聞いていた、カオリは老婆に請け負う。「私にまかせて!その醤油きっと見つけだしてあげる!」

カオリはアルミニウム粉末が多量に入った白銀に輝く「白醤油」を作り上げ、老婆に差し出す。いぶかる老婆に無理矢理醤油を飲ませると、アルミニウム粉末が脳内の神経原線維変化を起こし、老婆の記憶と認識がおぼろになってきてしまう。

 「はて、私は何をしにきたのかのう。」すかさずカオリは「おばあちゃんはこの醤油を買いにきたの。はい、それとこの九宝塔と幸せを呼ぶも。はい、しめて45万円。」と手当たり次第に売りつける。

幸せそうに帰っていく老婆をみつめながらカオリは「おばあちゃん。どんなときも過去を振り返ってはダメ。おばあちゃんが払ってくれたこの45万円が私の明日の糧に、そう、未来を形作っていくのよ。」とつぶやき、どんな桶を買おうか考えるのだった。


 

 
第12話 「出立!バレンタインデーの朝」

テニス部のキャプテンに思いを寄せる冬川由季バレンタインデーの前日、カオリに相談を持ちかける。「どうしてもキャプテンに告白したいけど、他校の彼女いるらしいし…」

 そんな引っ込み思案の由季を放っておけなくなったカオリは、ショーユボンボンチョコレートを渡し、恋の後押しをする。「頑張って、このチョコレートがあれば大丈夫。きっと願いはかなうよ」

 勇気づけられた由季は告白するが、醤油入りのチョコレートにビックリしたキャプテンは彼女のことを避けるばかりか、変人よばわりするようになってしまった。カオリの無責任な言動に頭に来た由季は溜家に乗り込むが、カオリは既に背布由寺に逃げた後だった。


 

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